4月25日(金)、ハノーファーメッセを訪問した。エネルギー関連の製品の展示もあり、関連企業や団体のブースも開設されていたことから、最新技術・情報の把握のための視察だった。E10の2009年導入中止決定後の情報が欲しかったのだが、産業見本市でもあり、また決定後日が経っていないこともあってか、めぼしい情報は得られなかった。
しかし去年の暮れにインタビューで訪問したことのある再生資源協会(FNR)のブースで、そのとき説明を担当してくれたヴィンケルマン氏に会い、言葉を交わすことができた。氏は、バイオ燃料への批判が高まっていることから、最近は説明に忙しいそうだ。バイオ燃料に関して、何か新しい資料は?と尋ねたところ、タイトルに挙げた資料を渡してくれた。原語ではGülzower Fachgespräche, Bd.28, Biocrudeoil。
Biocrudeoil:バイオ原油(BCO)とは聞き慣れないものだが、第二世代のバイオ燃料であるBtLがワンステップで規格準拠の燃料になるのに対して、こちらはそこまでは行かないが、熱化学分解によって生産される液体エネルギー源(キャリアー)である(とりあえず「バイオ原油」と訳しておくが、何かもっと適当な用語があれば、いずれ紹介する)。1.5世代と言ったところだろうか。BCOは、石油との同時精製が可能な他、BCO専用エンジンでも利用できる。第二世代のバイオ燃料の生産量増大、普及はまだ先になるとすれば、当面の注目株というところだろうか。
資料の目次は以下の通り。
前書き 5
導入と基盤
熱分解の現状と、エネルギー利用のための「バイオ原油」(BCO)生産
バイオマスの直接液状化研究の総括 ミ 反応メカニズムと製品の分配
バイオマスの熱分解におけるメカニズムと反応
プロセス
HAW Hamburgの開発を例としたバイオマスの直接液状化
PyTecの融除フラッシュ熱分解 ミ 最初の経験と製品特性
カールスルーエ研究センターのbioliqィプロセスでの高速熱分解
バイオマスに関する触媒変換プロセス
応用
石油加工におけるバイオマス熱分解油の同時精製
エンジンでのBCO利用
討論結果と総括
この資料は、再生資源協会(FNR)のサイトの文献(Lieteratur)から無償でダウンロードできる。
再生資源協会サイト:http://www.bio-kraftstoffe.info/cms35/Literatur-Downloads.920.0.htmlから。
またhttp://www.bio-kraftstoffe.info/cms35/Aktuelles.913.0.html(最新情報)には、この資料の紹介記事もある。Biocrudeoil - flüssige Bioenergie wird interessant(2008年4月24日)
2008年4月29日火曜日
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