当初CO2ニュートラルとして期待された輸送用バイオ燃料だが、二酸化炭素収支がそれほど良くない、熱帯地方での栽培によって環境破壊がもたらされる、などこのところ逆風に見舞われている。これまでバイオ燃料の生産、そのためのバイオマスの生産を助成してきた連邦農業省は、その政策を継続する上での論拠の提示が求められている。
今月に入って連邦農業省は、そのサイトでバイオ燃料がなぜ必要なのか説明しているためのページを開設した。そこには、バイオ燃料の必要性について以下の三つの論拠が挙げられている(「なぜ我々はバイオ燃料を必要としているのか (Warum brauchen wir Biokraftstoffe?)」(2008年3月29日確認)):
1.交通分野でのエネルギー供給、エネルギー源の多様性を確保する
2.第一世代のバイオ燃料(バイオディーゼル、バイオエタノール、植物油)には、生産プロセスに改善の余地がある
3.第二世代のバイオ燃料(BtL、リグノセルロースから作られたバイオエタノール)には、さらに効率化、バイオマス獲得機会の拡大が期待できる
1は、他のエネルギー供給分野では、太陽熱や地熱、風力など別の再生可能エネルギーが利用できるが、交通分野では目下、バイオ燃料が有力なエネルギーだというわけだ。これはドイツに限らず自動車産業が重要な位置を占める工業国には、産業との関わりで説得力のある論拠かも知れない。
2および3は、バイオ燃料はまだまだ発展途上であるということを言わんとしているようだ。原料を食糧と奪い合っている現状を打破するには、研究・開発へのさらなる投資が必要だと言うことか。
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