近年、世界的規模で輸送用バイオ燃料ブームが起きている。以前からバイオ燃料を生産、使用してきたブラジルばかりでなく、温室効果ガスの削減条約への署名に難色を示し続けてきたアメリカ合衆国でも、二酸化炭素収支ニュートラルといわれるバイオ燃料のための原料生産が伸びてきている。
畑でできる化石燃料代替物で持続的生産が可能、使用に際して排出された二酸化炭素は原料となる植物が大気中から固定したもの、と聞けば、クリーンな夢の未来燃料を思わせるが、喜んでばかりもいられない面もある。喜ぶどころか、温暖化以上に警戒を強めなければいけない側面も明らかになってきた。
以前から言われている食糧生産との競合の他にも、原料生産のために熱帯雨林が切り開かれ、あるいは湿原が干拓されれば、エコロジー的にも大問題となる。地球は重要な二酸化炭素吸収地を失い、あるいは地中に固定されていた炭素を大気中に放出してしまう可能性もあるのだから。
さらには原料生産のための遺伝子組み換え作物の氾濫が起きれば、食糧全体が危険にさらされ、また原料生産のためのプランテーションで過酷な労働搾取が行われているとすれば、持続的な燃料生産のメリットなど瞬く間に消えてなくなってしまうだろう。
そのような問題への対策はあるのか。EUやドイツが計画しているように、環境を破壊するような方法で生産された原料、製品を拒否するシステムを作れば十分なのか。BTLが普及すれば、食糧生産に競合しない原料の獲得が可能になるのか。これまで使われていなかった、無駄に捨てられてきた原料を利用する技術は開発できるのか。
このブログでは、そういった問題に対してどのような取り組みがあるのかを、管理の住むドイツのメディアによる報道や官公庁/企業からの情報をもとに明らかにしていきたいと考えている。
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